ヴィンテージ楽器の温もりある演奏で、
未来に残る音楽を作り出す。

16 Story

mabanua

ミュージシャン

優しく素朴、豊かな響きはどこから
生まれるのか。

ドラマーとして参加するバンド、Ovallをはじめ、大橋トリオやCHARAといったアーティストへの作品にも参加しているマバヌアさん。昨年発表したソロアルバム『Blurred』では、歌はもちろん、すべての楽器を自ら演奏。日本語で綴られる優しいメロディと、過度に音を詰め込まない素朴な楽器演奏の豊かな響きを持つアルバムになっている。

古い楽器が奏でる、新しい音楽。

「普段使っている楽器は、ヴィンテージのものが多いですね。新品もいいけど”この音が欲しかったんだよ!”という音が鳴るのは、ヴィンテージ楽器の方が多い気がします。長年大事に使われてきたものほど、手に持った瞬間にフィットする。新品だと、例えばノブの回りが固かったりするんだけど、ヴィンテージはスルスルっと余計に回りすぎちゃうことも(笑)。安くはありませんが、経年変化をお金で買う感覚です」
確かにスタジオにはギターや電子ピアノなどヴィンテージ楽器が並んでいる。しかし、こうした古い楽器から、新しい音楽が生まれてくる。

便利な時代でも、アナログの手ざわりを大切に。

「現在、Ovallの新作を準備していますが、メンバー個々に録音した音源ファイルをメールで巡回させ、”誰かギターのフレーズを足して!”とかメッセ−ジすると、フィードバックされてデータが戻ってくる。凄く便利な時代になりました。でも、顔を合わせないと少し寂しいと感じるんです。だから、スタジオでみんなに会うと安心する。デジタルで音楽を聴くことが増えましたけど、レコードやカセットテープも見直されていますよね。手間はかかるけど、デジタルとアナログの好みの部分を取捨しながら、音楽に接する時代になってくるんじゃないかと思います」

都内にあるスタジオには、実際にレコーディングやライブで使用されるビンテージのギターや電子ピアノの名機<フェンダーローズ>も。「地元・群馬に自宅兼スタジオを建築中。アイディアがひらめいたら、すぐ演奏できるような環境にしたい」とマバヌアさん。

mabanua

(ミュージシャン)

ドラマーとして参加するOvallは、先行シングル
「Stargazer」に続き、秋頃に6年ぶりのニューアルバムを発売予定。また、昨年ソロアルバム『Blurred』を発表。