ダカールラリーとは
About RALLY DAKAR
ダカールラリーの概要・歴史
RALLY DAKAR History
それは地球規模のサバイバルレース。
ステアリングを握りしめ、
大自然に喰らいつく。
「世界一過酷なレース」の称号は、その大会の頭上に冠され、もう30年以上も他に譲ることがない。2週間をかけ、およそ9000kmの大自然を走破するラリー競技の最難関「ダカールラリー」。毎年500人以上のドライバーが勇猛な冒険者となって極限の大地に挑み、ときにその半数以上が逆巻く熱風に、そびえ立つ山岳に、遥かなる砂丘に膝を屈することになる。現地の観客数は実に480万人以上。2009年からは南米へとルートを移し、“新大陸”でダカール熱を新たにした。「完走した者はすべて勝者」、そう称される険しい道程が、2016年も
2016年大会は、アンデス山脈を南北に走破。
バラエティに富む超難度コース。
バラエティに富む超難度コース。
一昨年優勝したMINIのドライバー、ナニ・ローマはダカールラリーに勝つ条件として3つを挙げた。「身体の準備、車の準備、そして運転だ」。38回目を迎える今大会もまた、そのすべてが等しく問われるタフなコース設定となった。1月2日、ブエノスアイレスで華やかなスタートセレモニーが行われるも、翌日には選手の顔から祭り気分は消え失せるだろう。眼前にそびえるアンデスの麓で無慈悲な全開レースの始まりである。山岳地帯を高速で突破し、メカニックが介入できないマラソンステージへ。さらにボリビアに入国し、標高3,500mの高地攻略。アルゼンチンに戻るやワジ(枯れ川)のワインディングに振り回され、砂丘に足を掴まれ、そうしてゴールのロサリオに到るのが1月16日。全14日間、総走行距離は実に9,583km。文字通り山あり谷ありの恐るべき大長征だ。
30年以上も世界を熱くする
ダカールラリー。
ダカールラリーは、以前までパリ・ダカールラリー、通称「パリダカ」の名で知られていた。始まりは1979年。パリをスタートし、スペインのバルセロナから渡海。アフリカ大陸を縦断してセネガルの首都・ダカールを目指す。リタイア続出、一寸先の展開も読めない過酷さが世界中の熱狂を生んだ。「冒険の扉へと案内しよう。ただし、運命に挑むその扉を開けるのは君だ。」大会創始者であるティエリー・サビーヌの言葉である。その後2009年、政治情勢などの問題から舞台は南米へ。サビーヌの熱き冒険精神はそのままにアルゼンチン・チリなどを巡る周回コースへと変貌を遂げた。