MINI:レースの血統
MINI’s Racing DNA

常識を遠く置き去りにしてゴールする。
MINI の革新の血は、半世紀前から変わらない。

かつて親しまれた「MINI クーパー」という愛称、それはMINI でレース界を席巻したジョン・クーパーの名が由来となる。1950年代、レースカーの技術者だったジョン・クーパーは親友の紹介でMINI と出会い、その軽快な操縦性に驚愕。早々にレース仕様へとチューンする。そうして運命の1962年。「チューリップラリー」に出場し、彼のMINI チームは圧倒的な強さを披露、なんと1位から8位までを一挙独占することとなる。さらに1964年には当時の最高峰レースのひとつ「モンテカルロラリー」で優勝。ハードな山道をしなやかなハンドリングで駆け抜け、「排気量神話」を打ちのめした。レースに挑み、常識を覆す。そんなMINI の血筋は半世紀前に初めて脈打ち、そして現在までそのまま熱く継承される。

いきなりダカールラリーを4連覇。
驚異の快進撃は、カムバック直後から始まった。

MINI がレースにカムバックしたのは2011年だ。国際ラリーの頂点「FIAワールドラリー選手権」で好成績をおさめ、王者の目覚めを予感させる。と同時に、ドイツのラリーチーム、X-RAIDが、かのジョン・クーパーの名を抱くMINI JOHN COOPER WORKS」をベースにしたMINI ALL4 RACINGで、ダカールラリーへと早々に参戦を果たした。がしかし、世界が真に驚いたのは翌年のことだ。MINI ALL4 RACING」は、ステファニー・ピーターハンセルをドライバーに据え、参戦2年目にしていきなり優勝の栄冠を奪い去ったのだ。その後も他を突き放す驚異的な実力を見せつけ、4年連続ダカール制覇の快挙を達成。現在、ダカールラリーの絶対王者として、MINI はその名を轟かせている。

MINI のダカール伝説は終わらない。
誇るべき5連覇へ、慢心なし、死角なし。

圧巻の5連覇に向けて、「慢心」の二文字から最も遠い場所をMINI はゆく。各チームメンバーは、それぞれに一年単位の長期トレーニングを計画。ある者は頭部を安定させるために徹底して首と肩の強化を続け、またある者は高地を想定して特別な場所で寝起きする。一方で、より重要なのは「ココロ」である。2014年の勝者、ナニ・ローマは「ストレスを抱えるほどに、失うものが増えてゆく」と断言する。極限状況で正しい選択ができるかどうか――MINI メンバーはメンタルコーチとともに訓練を重ね、精神を練りあげ続けている。2016年はMINI ALL4 RACING」から12台がエントリー。すべてが、最大速度178km/hに達する過去最強のモンスターマシンだ。ドライバーたちのタフな身体が、勇敢なココロがそのポテンシャルを十全に引き出したとき、アンデスの彼方に宿願の5連覇が見えてくる。

チーム紹介MINI Teams

X-raid Team
  • (R) Nasser Al-Attiyah(L) Mathieu Baumel
  • Orlando TerranovaBernardo “Ronnie” Graue
  • Harry HuntAndreas Schulz
  • (L) Nazareno Lopez(R) Sergio Lafuente
  • (R) Joan “Nani” Roma(L) Alex Haro
  • (R) Mikko Hirvonen(L) Michel Périn
  • Boris GarafulicFilipe Palmeiro
  • Stephan SchottHolm Schmidt
Van Loon Racing
  • (R) Erik van Loon(L) Wouter Rosegaar
Perfect China Health 100 Yong Team
  • Guo MeilingMin Liao
ORLEN Team
  • (R) Adam Malysz(L) Xavier Panseri
  • (R) Jakub “Kuba” Przygonski(L) Andrei Rudnitski

MINI の戦歴AWARDS

  • 2012 第34回 ダカールラリー MINI ALL4 RACING / 優勝
  • 2013 第35回 ダカールラリー MINI ALL4 RACING / 優勝
  • 2014 第36回 ダカールラリー MINI ALL4 RACING / 優勝
  • 2015 第37回 ダカールラリー MINI ALL4 RACING / 優勝